結婚祝いに贈りたい縁起のよい食べ物とは？喜ばれる選び方も

「結婚祝いに食べ物を贈る」の意味は、「結婚するふたりがこの先の結婚生活で食べ物に困らないように」と両親から子どもに贈られたのが始まりといわれ、今では定番になりつつあります。
食べ物には、「縁起物」といわれるお祝いごとに適した食材があります。
ここでは、結婚祝いにおすすめの縁起のよい食べ物をご紹介します。

そもそも縁起のいい食べ物とは？

普段から「縁起物だから」「今日は縁起がいい」などと何気なく使う言葉ですが、「縁起」とはもともと仏教用語から来ています。
「すべては縁や原因によって生ずる」、つまりすべては繋がっているという考えです。

食べ物も同じでご縁が繋がって今ここにあり、あなたの元へやって来たその縁をよりよいものになるようにと願いを込めたものが縁起物の食材です。
それでは、その縁起のよいとされる食べ物はどのように生まれたのでしょうか。

昔ながらのいわれがある

昔から食べられているおせち料理のように、古くからのいわれがある食べ物があります。
たとえば、片口鰯の小魚であるごまめを使う田作りは、かつて小魚を肥料として田畑に撒いていたことから「五穀豊穣」を願う意味があります。

にしんの子である数の子は「二親（にしん）から多くの子が出る」として「子孫繁栄」を、曲がった背中をお年寄りにたとえて「腰が曲がるまで長生きできるように」と「健康長寿」を願った海老など、さまざまな由来があります。

語呂合わせから生まれた食べ物も

受験生が試験前にカツ丼（勝つどん）を食べるように、洒落や語呂合わせで縁起がよいとされている食べ物が昔からあります。
たとえば、「よろこぶ」を連想させる昆布や、「まめに働く」という意味合いを込めた黒豆は、おせちにも使われる縁起物の食材の代表です。

たこは「多幸（たこう）」、おむすびは「（縁）結び」など昔から多く存在します。
とくに根拠はなくとも、その食べ物について深く知ろうというきっかけにもなり、日常を明るく前向きに過ごすひとつのコツとして生活に取り入れられています。

結婚祝いに食べ物を贈るのはあり？

かつて食べ物は、消えてなくなるので「消え物」といわれ、良縁を断つ、別れを連想するとして結婚祝いとしては避けられていました。
しかし、今では結婚式も多様化し、お祝いとして食べ物を贈ることも主流になっています。

この先の結婚生活で食べ物に困らないようにという意味を込めて、また縁起物だけど自宅では食べる機会が少ないご当地ものや高級食材などは、非日常を味わえる食材として人気があります。

結婚祝いに贈りたい縁起のよい食べ物

日本には、よりよいものになるようにと願いが込められた縁起物がたくさんあります。
食べ物は、夫婦の人生がより豊かになるようにメッセージを込められます。
最近ではメッセージが込められた海外の食べ物も人気があり、贈り物の種類は多岐にわたります。
次の項目では、具体的にお祝いで喜ばれる縁起物の食べ物をご紹介します。

お米

お米は、結婚祝いに限らず縁起物としてさまざまなお祝いごとに使われます。
「米」の漢字の成り立ちは「八十八」が語源といわれており、末広がりを表す縁起のよい「八」が使われています。
毎日食べる物でもあるので、いつ贈っても喜ばれます。

そうめん・うどん・そば

麺類は、昔から長寿を祈る縁起物として食べられてきました。
とくに結婚式では、夫婦関係が長く続くようにと願いを込めて贈られるようになりました。
中でもうどんは、ほかの麺に比べて長く、その太さから夫婦関係が長く太いものにという願いが込められています。

小野製麺の半田そうめんも一般的なそうめんよりも太く、コシが強いという特徴があります。
そうめん・うどん共に手延べ製法でお作りしているので、製造工程に刃をいれることがなく「切れないご縁」を表す縁起の良い贈り物としておすすめです。
結婚後のご挨拶やお祝いのお礼など何かと忙しくなるを気遣う、手軽に調理ができ保存もできる麺類を選んでみてはいかがでしょうか。

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お菓子類（バウムクーヘン・金平糖）

長い年月をかけて育まれた大木の年輪を模したバウムクーヘンは、結婚祝い定番の贈り物です。
「長寿」や「繁栄」を表す食べ物として有名ですが、結婚式の引き出物などとしても人気の理由は「夫婦の中が年輪のように末永く続く」という意味が込められているから。
高級感もあり、幸せを重ねていく二人へ贈る結婚祝いとして人気の縁起物です。

他にも、カラフルな見た目がかわいらしい金平糖は長期保存にも向いており、じっくりと手間をかけてつくられる製造工程から「これからゆっくりと家庭を築き上げていく＝夫婦円満」という意味を表します。
見た目の華やかさや保存にも適していることから、気軽に贈ることができ相手にも喜ばれる縁起物です

シャンパン

たびたび乾杯の挨拶で使われるシャンパンですが、これには意味があります。
シャンパンはグラスに注ぐと絶え間なく立つ泡を「絶えない幸せ」、そしてパチパチと泡のはじける音が拍手のように聞こえることから「祝福」をイメージします。
また、上品で華やかなゴールド色のシャンパンはお祝いごとにぴったりです。

結婚祝いで喜ばれる贈り物の選び方

人生の中でもビッグイベントである結婚のお祝いとなると、選ぶのも考えすぎて何がよいのかわからなくなるかもしれません。
まずは、自分が贈りたいものや好みは一度忘れて、相手が喜んでくれるかどうかを基準に選びましょう。
新生活に必要なものや趣味に関するものなど、相手の環境や人柄を想像するとわかりやすいかもしれません。

いつもとは違う1ランク上の高級食品がおすすめ

結婚祝いの品の相場は、相手との関係性によってさまざまです。
お祝いごとの品物を選ぶ際は、やはりおしゃれなパッケージのものや少し高級感のあるものがおすすめです。
純白のドレスをイメージしたホワイトの箱や、お祝いらしくゴールドや赤の入ったパッケージ、金箔をあしらったものなど華やかなものだとより一層お祝いごとを盛り上げます。

贈る相手の好みを考えて選ぶ

相手の好みがわかっていれば趣味が合う物を選びやすいですが、わからない場合は事前にそれとなく聞いておくものいいかもしれません。
聞けるような関係性でない場合は、せっかくの結婚祝いなのでこれからの新婚生活をサポートするものなど、相手の状況に合ったものが喜ばれやすいでしょう。

長く保存できるかをチェックする

ギフトを選ぶ際は、賞味期限が短すぎるものは避けましょう。
たとえば、生の牛肉やウニなどの海産物をそのまま贈ると、食べるタイミングによってはそのまま無駄になってしまう可能性があります。
そのほか、日持ちしない生ケーキなどは避け冷凍品や加工してあるものを選んで相手の負担にならないようにしましょう。

手間をかけずに食べられるかで選ぶ

相手は結婚式や場合によっては引っ越しなどと重なって、忙しい時期かもしれません。
また、料理に苦手意識のある方もいるでしょう。
贈り物では、調理不要でそのまま食べられるものや加熱するだけで食べられるものを選ぶのをおすすめします。
新生活が始まってまだ生活が整っていない、慌ただしい日々の手助けになるものを選びましょう。

まとめ

ここでは、縁起のよい食べ物を紹介してきました。
最近では、結婚のお祝いに食べ物を贈ることは珍しくありません。
ぜひこの記事を参考に、お祝いの気持ちを最大限演出してください。
きっと人生の最大のイベントである結婚を迎える方々に、一生の思い出に残るような温かいお祝いを贈ることができます。