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2024.09.13

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お中元とお歳暮の違いとは?マナーやおすすめの品物をチェックしよう

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お歳暮やお中元は日頃からお世話になっている方々への、感謝のしるしとして贈り物をする日本の風習です。
しかしお歳暮やお中元の違いや贈る際のマナーなどがわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回はお歳暮とお中元の違いや、贈る際のマナーについて紹介します。

お歳暮とは?

お歳暮とは親族や仕事関係者など日頃からお世話になっている方々に、感謝の気持ちを込めて贈り物をする風習です。
目下の者から目上の方に向けて贈るのが一般的です。
お中元は半年間の感謝の気持ちをあらわしていますが、お歳暮は12月10日以降の年末に贈るものです。
「1年の最後のご挨拶」という意味も含まれるので、お中元より大きな行事になります。

お中元とは?

お中元もお歳暮と同じく、親族や仕事関係者など日頃からお世話になっている方々に、感謝の気持ちを込めて贈り物をする風習のことです。
また目下の者から目上の方に向けて贈る点も共通しています。
お中元は7月〜お盆くらいの時期にかけて贈るため、夏の厳しい暑さにも耐えられるようにと相手の健康を祈る意味合いも含まれています。

お歳暮とお中元の違い

お歳暮とお中元は、日頃からお世話になっている方に感謝の気持ちを伝えるために贈り物をする点は共通しています。
しかしその起源や時期、金額、熨斗の書き方などに違いがあるため、把握しておきましょう。

比較
項目
お歳暮 お中元
贈る
時期
12月13日〜20日ごろ 関東:7月初旬〜7月15日
関西:7月中旬〜8月15日
意味・目的 日頃からお世話になっている方々に、感謝の気持ちを込めて贈り物をする
「1年の最後のご挨拶」という意味も含まれる
日頃からお世話になっている方々に、感謝の気持ちを込めて贈り物をする
夏の暑さに耐えられるよう、相手の健康を祈る意味合いも含まれる
贈る
相手
目下の者から目上の方に向けて贈る 目下の者から目上の方に向けて贈るのが一般的
贈り物の相場 お中元より2〜3割ほど高い品物を贈る 知人や親族:3,000円程度
上司など:5,000円程度
贈り物の内容 お肉、海鮮、お菓子、お酒など、年末年始に楽しめるもの
寒い時期にぴったりのお鍋セット
常温で保存しても傷まない食べ物
果物・ゼリーなど季節感のあるもの
ビールやジュースなどの飲料
暑い時期でもさっと食べられるそうめん

1.起源の違い

お歳暮の起源は、「御霊祭り」という年末の行事にあるとされています。
毎年年末になると先祖を祀ってお供えしていた風習が、だんだんと親族間でも品物を贈るようになり、お世話になっている方に品物を贈る風習へと変化していきました。
一方、お中元の起源は中国にあります。
中国には、「1月15日の上元」「7月15日の中元」「10月15日の下元」の「三元の日」があり、この中元がルーツとなっています。
さらにお盆の時期に先祖を供養する日本の風習と組み合わさり、お供えものからお世話になった方へ贈り物をするように変化したといわれています。

2.贈る時期の違い

お歳暮とお中元の大きな違いは、贈り物をする時期にあります。
お歳暮もお中元も地域によって若干の時期の差はありますが、お歳暮は12月13日〜20日ごろにかけて贈るのが一般的です。
一方、お中元は関東では7月初旬〜7月15日、関西では7月中旬〜8月15日までが一般的です。

3.金額の違い

お中元は「半年間の感謝の気持ちを」伝えるものであるのに対し、お歳暮は「1年間の感謝の気持ち」を伝えるものです。
お歳暮のほうがやや相場が高くなっており、お中元より2〜3割ほど高い品物を贈る傾向にあります。
またお中元やお歳暮の予算は贈る相手によっても異なり、知人や親族は3,000円ほど、上司などの場合は5,000円ほどが目安といわれています。
特別にお世話になっている方には、相場よりもやや高めの品物が選ばれることもあります。

4.熨斗の書き方の違い

お歳暮とお中元につける熨斗の表書きの違いもあります。時期によって適したものに変えなければなりません。
【お歳暮の熨斗】

  • 時期に合わせて贈る場合は「お歳暮」
  • 1月1日~1月7日「御年賀」
  • 12月21日~立春まで「寒中見舞い」

【お中元の熨斗】

  • 時期に合わせて贈る場合は「御中元」
  • 7月15日を過ぎたら「暑中見舞い」
  • 立秋を過ぎたら「残暑見舞い」
  • ※地域により違いがあります。

水引は何度あってもうれしい慶事に使う「紅白の蝶結び」を使います。

お歳暮やお中元を贈る相手

お歳暮もお中元も、お世話になった方に贈るものですが、具体的にどのような方々に贈るのが適しているのでしょうか。
迷っている方のために、贈り先の例を、喜ばれる品物とあわせて紹介します。
●取引先・会社
取引先企業との関係をより良好に保つために、お歳暮やお中元を贈るのは非常に効果的です。
とくに、普段あらたまって訪問する機会が少ない継続的な取引先には、年に2回ほどの挨拶を兼ねて贈り物を届けるとよいでしょう。
顔を合わせて話すことで、新たなビジネスチャンスにつながる可能性もあります。
部署全体に贈る場合は、コーヒーや紅茶など皆で楽しめる実用的な品が喜ばれます。
一方で、経営者など個人宛てには、家庭でも楽しめるお鍋セットやジュースなどもおすすめです。
●上司
日ごろ指導を受けているお礼として、上司にお歳暮やお中元を渡すこともあります。
この場合、あまりに高額な品物はお互いの関係性を複雑にしてしまう可能性があるため、お酒や家族で手軽に食べられる食品などを贈るのが無難でしょう。
●両親
両親に対して、父の日・母の日とは別に、お歳暮やお中元を贈るのもおすすめです。
お盆や年末年始の帰省にあわせて、みんなで食べられるものを贈ってもいいでしょう。
二人きりで暮らしている高齢の両親に食べ物を贈る場合、なかなか食べきれないこともあるため、保存の効く乾麺・お菓子などを贈るよう意識してみてください。
高齢夫婦の場合、お菓子はあまり食べないという家庭もありますが、そうめんなら日々の食卓に並べやすく使い勝手がいいでしょう。
●親戚
普段なかなか会う機会がない親戚にも、半年に1回はお歳暮やお中元を贈ると、関係性を保てるためおすすめです。
贈り先の負担にならないよう、食べやすいものや、ある程度の期間保存できるものを贈ることを心がけてみてください。
ジュースやお菓子は好みが分かれることもあるため、そうめんのような定番の品を選ぶといいでしょう。
●兄弟姉妹
お互いが親元を離れて暮らしている場合、近況報告を兼ねて、兄弟姉妹にお歳暮やお中元を贈ってもいいでしょう。
相手のライフスタイルに合わせて、いつでも食べられるものを贈ると喜ばれます。
あまり高価すぎる品物を贈ると気を遣われてしまうため、定番の品がおすすめです。
●知人・友人
最近は知人・友人など、フランクな関係性の方に対してお歳暮やお中元を贈るケースも増えています。
デジタルギフトなどを贈るケースもありますが、相手が家族で暮らしている場合は、やはり皆で楽しめる品物を選ぶと喜ばれるでしょう。
そうめんなら、大人はもちろん、子どもや赤ちゃんでも食べられるため、汎用性が高くおすすめです。

お歳暮やお中元を贈ってはいけない相手

実はお世話になっているとしても、お歳暮やお中元を贈ってはいけない相手も存在します。
たとえば官僚や自衛官、裁判官などの国家公務員は、倫理規定によって利害関係者からの贈答を制限されています。
おなじく、警察官や市役所職員などの地方公務員も、倫理規定に従わなければなりません。
何らかの取引がある場合はもちろん、友人・知人もいつ利害関係が生じるか予想できないため、具体的な品物を渡すのは避けましょう。(渡そうとしても、相手が受け取りを断るケースも多いです)
また、教師や医師など特定の職業に就いている方も、賄賂とみなされる可能性がある品物は原則として受け取りません。
また、企業によっては、無用なトラブルを避けるために、取引先や上司・部下間での贈答を禁止していることもあります。
コンプライアンスが厳しい時代であるため、お歳暮やお中元を贈っても問題がないか、あらかじめ確認するようにしましょう。(もし具体的な品物の贈答が難しい場合は、季節の挨拶をするだけでもマナーとしては問題ありません)

お歳暮やお中元におすすめの品物

お歳暮は年末年始にみんなで集まったときに楽しめるお肉や海鮮、お菓子、お酒のほか、寒い時期にぴったりの温かいお鍋セットなどが人気です。
お中元は暑い時期に贈るため、常温で保存しても傷まない食べ物や、果物・ゼリーなど季節感のあるもの、ビールやジュースなどの飲料が好まれます。
また暑い時期でも手軽に調理でき常温保管できるそうめんもおすすめです。
半田めん(半田そうめん)はお鍋などの温かい料理に入れて食べても美味しいので、1年中季節を選ばず贈れる品物です。

お歳暮やお中元で贈ってはいけない品物

縁起の観点から、お歳暮やお中元で贈ってはいけない品物もあるため注意してください。
たとえば他の贈り物と同様に、櫛(クシ)など「死」「苦」を連想させる名前のものは避けるべきでしょう。
また、「縁が切れる」ことを避けるため、ハサミや包丁などの刃物も贈答品としてふさわしくありません。
「手切れ」を連想させるハンカチ(手巾)も、好ましくない贈り物とされています。(最近はハンカチを贈るケースもありますが、相手が気にする可能性もあるため注意してください)
さらに、靴・スリッパなど「足で踏むもの」や、ネガティブな花言葉の植物も避けましょう。
なお、目上の方への贈答品としては、筆記用具・商品券・金券も避けるべきとされています。

お歳暮やお中元の渡し方

お歳暮やお中元の渡し方は、「訪問しての手渡し」と「配送」の2パターンが考えられます。
手渡しの場合は、事前に訪問日時を調整するようにしましょう。基本的には食事時や朝晩を避け、日中に訪れるようにします。
また、品物だけではなく、感謝の気持ちを伝えることが重要です。
なお、本来は手渡しが正式なマナーとされていますが、タイミングが合わない場合や、贈り先が遠方の場合は配送しても問題ありません。
配送する場合は、「送り状(品物に先立って届ける)」か「添え状(品物に同梱)」を用意するとより丁寧な印象を与えます。

お歳暮やお中元をもらったときにお返しは必要?

お歳暮やお中元をもらったら、お返ししなければならないのではないかと思う方もいるでしょう。
ここからは、受け取る側が知っておきたいことを紹介します。

品物を用意する必要はない

結論としては、お歳暮やお中元をもらったからといって、必ずしもお返しの品を用意する必要はありません。
ただし、品物を受け取ったことを、お礼の言葉とともに伝えるのが望ましいでしょう。正式なお礼状を書くこともありますが、近年は電話やメールなどでお礼を伝えるケースも多いです。

返礼品を贈っても構わない

必須ではないものの、返礼品を贈ってもまったく問題ありません。
ただし、あまりにも高額なお返しをすると相手に気を遣わせてしまうため、お返しの品の金額は、もらった品の半額〜同額程度にしましょう。

お中元、お歳暮のマナーに関するQ&A

ここまでお歳暮やお中元について最低限知っておきたいことを紹介してきましたが、より具体的に、よくあるQ&Aについても見ていきましょう。

両方贈るべき?

お歳暮とお中元は必ずしも両方を贈らないといけないわけではありませんが、お中元を贈った場合は、お歳暮も贈るのがマナーともいわれています。
どちらか一方だけを贈る場合は、1年間の感謝の気持ちを伝えられるお歳暮を選ぶとよいでしょう。
お歳暮やお中元は、毎年贈ることが大切です。贈ったり贈らなかったりと年によって変えてしまうとよい印象は与えないため、毎年継続して贈るようにしましょう。

時期が過ぎてしまった場合は?

もし贈るべき時期を過ぎてしまった場合、熨斗紙や送り状の言葉を書き換えて品物を贈れば問題ありません。
たとえばお歳暮の時期を過ぎたら「御年賀(松の内)」「寒中見舞い(松の内の後~立春まで)」に、お中元の時期を過ぎたら「暑中見舞い(7月15日~)」「残暑見舞い(立秋過ぎ~)」とします。
送り状についても、時候の挨拶や結びの言葉を適宜変更してください。

相手や自分が喪中の場合は?

贈り先や自身が喪中であっても、お歳暮やお中元は贈っても問題ありません。
お祝いなどの贈り物とは異なり、お歳暮やお中元は日頃の感謝の気持ちを伝えるものだからです。
ただし初七日の期間中や法要の日は避け、四十九日を過ぎてから贈ります。
熨斗に使う水引は慶事をあらわす紅白のものを避けて、白無地の熨斗を使うように配慮するとよいでしょう。

贈るのをやめたいときはどうすればよい?

相手との関係性が変化したり、品物を選ぶことに負担を感じたりして、お歳暮・お中元を贈るのをやめたいと思っている方もいるかもしれません。
もちろん、お歳暮・お中元を贈ることは義務ではないため、やめても問題ありません。
ただし長期的な関係性を考えると、やめ方を工夫することが重要です。
たとえばお歳暮・お中元の両方を贈っていた場合、まずはお歳暮だけを贈るようにします。
して段々と贈る品物の金額を下げ、最終的には挨拶状だけ贈るようにすると、角が立ちづらいでしょう。

夏も冬も嬉しい贈り物|そうめんがお歳暮・お中元に選ばれる理由

夏の風物詩として親しまれてきたそうめんは、暑い季節には喉ごしよくさっぱりと食べられ、寒い季節にはからだをぽかぽかと温めるにゅうめんとして楽しめるため、1年を通してご活用いただけます。
また、細く長い形状は「長寿」や「良好な関係の長続き」を象徴する縁起物とされ、感謝や健康を願う贈り物にふさわしい品といわれています。
乾麺は、賞味期限が長く保存がきき、スイーツや生ものに比べ持ち運びがしやすいため、受け取る方の負担が少ない便利な贈り物です。
上品な見た目や高級感ある包装は、フォーマルなギフトシーンにぴったり。

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まとめ

お歳暮とお中元は、日頃の感謝の気持ちを込めて品物を贈る、古くから続く日本の風習です。
贈る時期・目安の金額・熨斗の違い、マナーなどに注意して、人とのつながりを大切にしながら贈り物ができれば相手からも喜ばれるよい機会となります。
お歳暮やお中元になにを贈ろうか考えている方は、紹介したおすすめの品物を参考にしてみてください。

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